日常お宝探検隊

30代独身理系男子が、幸福の最大化を目指して努力するけどそもそも方向性が間違ってるブログ

エジプト-イスラエル旅行記vol.4

ハン・ハリーリ市場の人口密度は通勤ラッシュの80%くらい

 大体にして僕は時間いっぱいに予定を入れがちである。エジプト最終日にお土産を買う目的で寄ったハン・ハリーリ市場に着いたのは、すでに夕方近くだった。

ハン・ハリーリ市場入口

 ちなみにエジプトでは、市場の事はスークというらしい。東南アジアの市場でも、アラブの市場でも同じような傾向があるが、とにかく人もモノも、所狭しとギュウギュウに並べ敷き詰められている。

スークの中の灯り屋

 人の活気や、異国の伝統工芸は結構歩いて見ていても飽きない。ただ、あまり眺めていると、しつこい商人に捕まってしまうため、そう長く見ているわけにもいかないのだが。

たまに脇道に逸れても面白い

 ひとしきり歩いた後、スーク内にあるカフェ(これもギュウギュウで狭い)で休憩しながら、ホテルに戻る事にした。Uberを呼ぼうと思っていたが、日の落ちたスーク周辺の人の混雑が予想外だった。日中が殺人的に暑い土地では、やはり人は日が沈んでからが本番だったのだろう。エジプシャンの人波をかき分けながら、3kmくらいはホテルに向かって、いつ途切れるかもわからない混雑の中を歩き続けた。

ロードローラーだッ!

 そうしてとっぷりと日も暮れ、永遠と思えたエジプシャン・ウェーブをようやく抜けUberを呼ぼうと思った時には、既に宿の近くまで徒歩で戻ってきていた。このままホテルに戻ろうかとも思ったが、エジプト最後の夜、僕はあるスポットに行く事をすっかり忘れていた事に思い至った。ジョジョの奇妙な冒険第三部、Dioと承太郎の最終決戦の地!

俺たち出来ない事を平然とやってのけるあの男(出典:ジョジョの奇妙な冒険)

 夜も更け始めた中、Uberドライバーにはスポットである橋の手前で降ろすよう依頼をした。ドライバーも「なんでこんな所で降りるの??」と困惑していた。何でもない橋の端だったから。降ろされた場所から歩いていると、何でもない橋の上にも出店があり、エジプシャンがチルっている。橋の下を流れる川には派手なライトで装飾された観光船、橋から見える景色にはこれまたライトアップされた高級ホテルが目に入る。

最終決戦の地(推定)

カイロはエジプトの首都なのだ。栄えている事この上ない。整備され切った道路にロードローラーを発見する事は遂になかった。

絶望の瞬間

エジプト最後の夜、そして翌朝

 そうして失意の中、酒を買ってホテルに戻った時には、かなり疲労を感じていた。ホテルで最低限の身支度をして、早朝出発に備えてUberドライバーに時間指定で依頼を出しておく。朝に配車手配をして、ドライバーが捕まらないで焦るとかが嫌なのだ。

 最低限の準備を終え、買ってきた酒(エジプトビールに、謎の果実酒)をロビーで煽り始める。

「酒!飲まずにはいられないッ!」

 気が付くと朝日にベットで目が覚める。あれ?と思い、時計を見ると、すでにUberが到着15分前。エジプト最後の夜、一人で飲んで完全に潰れてしまっていたのだった。

 

 

 

俺の時が止まった。