小笠原諸島(父島)旅行記vol.2
長くなったので、2部構成にしました。一応、完結編の予定ですw
さっくり書けるといいのですが・・・
小笠原の朝
2日目は、昨日仲良くなったメンバーに誘われ早朝から車を出して頂き、朝日を見に出かけた。
話によると、島の全体を中心部から見渡す事が出来る中央山見晴台が絶好のスポットとの事だった。こういう情報というのは、本当にありがたい。
実際には、昨夜の晴天は残念ながら続いておらず、水平線には厚い雲がかかっていたのですが、雲をすり抜けて結構お気に入りの写真が撮れましたw
本来、こういう朝ツアーや夜のツアーは島の観光協会でも有料で企画している所でしたが、タダでこれたのは本当に運が良かったなあと思います。旅先での人の優しさに感謝感謝。
2日目,3日目は終日ツアー参加
本来、僕はあまりツアーの参加を好んでするタイプの人間ではありません。
一人で自由に、あれこれ回って楽しむスタイルを取るのが常なのですが・・・小笠原に限ってはそうも言っていられない事情がいくつかあった。
小笠原を1航海分で過ごす場合、実際に終日空いているのは2日間しかない(後は、入港日と出港日にそれぞれ半日、計3日間なのだ)。
本来、小笠原諸島は当然父島だけでなはなく、母島・兄島・弟島・南島など、30を超える属島で構成されている。この中で一般の旅行者が上陸できる島は父島から50km離れた母島、ツアーで行ける南島くらいなものらしい。
本当は、上陸可能な母島にも行ってみたかったのは山々だったのだが、1航海分では残念ながら日数不足・・・(ただ、2航海分では2週間ぐらいの旅行スケジュールになってしまう)。
また、小笠原の森のレジャーは、固有種などの保護などの観点から、目的地に行くまでに資格を持つガイドの案内が必要となるためツアーへの参加が必須となる。
言うまでもなく、海のレジャーは参加しなきゃ勿体ない。
そんな事情から、空いている丸2日間は終日ツアーに参加する事が最も妥当であろう、という結論になったわけです(我ながら面倒くさい説明だ)。
ハートロックトレッキングツアー(2日目)
ツアー参加の言い訳が長かったのであっさり写真紹介を基本に(笑)
父島の南端にある千尋岩(海側から見ると地形がハートに見えるからハートロックと言われる観光名所)に、森を抜けてトレッキングしていく、というツアーです。
小笠原の自然が満喫できる事請け合いですw
外来種防止対策マット。
最後尾からのツアーショット。
絶壁に目をやれば「ノヤギ」
小笠原固有種「タコノキ」
朽ちた軍事車両
外来種だけど無駄な神聖さ「ガジュマル」
辿り着いても陸側からは全くハートに見えない「ハートロック」
ドルフィンスイム&ホエールウォッチ&南島上陸ツアー(3日目)
このツアーでは、ウェットスーツ&シュノーケリングセットを装着し、イルカの群れの中に潜って一緒に泳ぐ「ドルフィンスイム」と、ザトウクジラを探す「ホエールウォッチング」および、1日入島が100名に制限される神秘のガラパゴス無人島「南島」に上陸するという海のてんこ盛りプランとなっていました。
イルカ・クジラ南島ツアー|小笠原でのイルカ・クジラツアーなら小笠原観光有限会社(旧父島タクシー)
こちらも写真を中心にしますが、ドルフィンスイムは1枚も写真撮れず・・・防水Go proがあればと惜しまれます。。イルカちゃん、ものすごく近くを泳いでくれました。感動・・・。
ザトウクジラの潮吹き。
潜水直前を激写。
[悲報]南島周辺のみ波が高く上陸できませんでした・・・。
サメか?!・・・いや、イルカちゃんだ💛
キリモミ回転でジャンプ。より水面に強く波紋を作った雄が魅力的なんだそう。
最終日は自由行動&熱烈出港お見送り
4日目の最終日は、出港受付が14:30くらいとなるため、半日以上の時間があった。
この時間に原付で、父島内の行き損ねた砂浜や戦跡、食堂などを島の景色を目に焼き付けるように割合ゆっくり巡りました。
実は、小笠原では国産のコーヒー豆を栽培しているらしいです。
とは言え生産量は少なく、国内での流通割合0.001%というほぼ誤差みたいな激レア具合w
そしてついにその時がやってきました。
わずか3日程度の滞在でしたが、日常から離れたガラパゴス諸島ととうとうお別れの時です。
ゲストハウスで一緒だったメンバーの帰任組とともに、宿のスタッフさんにお見送りされて3日ぶりの「おがさわら丸」へ。
船内から見下ろす港では、沢山の島民の皆さんの別れを惜しむ声が聞こえる。
そうして長い汽笛が鳴り、おがさわら丸は父島を離れていった。
自然と島との別れを惜しむ気持ちが湧き、遠ざかる港を目で追いかける。
ただし、もう引き返す事は出来ない。
僕たちは、日常へと帰っていくのだ。
・・・と思いきや。
向こうからやってキター(笑)
有名な事だが、これが小笠原流「お見送りの儀」というわけだ。
とは言え、お見送り船は天候の良い日にしか許可が出ないらしく、この日はとても幸運なタイミングだったようだ。
「お見送りの儀」は想像していたよりも長く、しばらくの間フェリーに並走する船は途切れなかった。
彼らの出港者に対するこの熱の入ったお見送りには理由がある。
旅行記の冒頭にも書いた通り、小笠原行きのフェリーはこの一隻しかない。
そしてほとんどの観光客は一航海分の旅程で島から出て行ってしまう。
つまり、旅行者が居なくなった島は、次にこのフェリーが再び入港する丸3日後まで、完全に人の出入りが閉ざされてしまうのである。
ゲストハウスで一緒だった長期出張で何航海分か島にいた方曰く、本当に出港後の島は静からしく・・・(大体の港町の店は、出港日翌日にはお休みになるらしい)。
上記のような理由から、島民のみなさんの、ひとかたならぬ熱の入りようには思わず納得してしまうのであった。
本当に楽しい、濃厚な旅だった。
ありがとう、小笠原!また来たいと思うくらいステキな場所だったぞ!!!
[オマケ]来るか?!幻のグリーンフラッシュ。
皆さんは、「グリーンフラッシュ」という現象を耳にした事があるだろうか?
僕は小笠原に来て初めて聞いた。
なんでも、夕日が水平線に姿を消す瞬間、太陽光が一瞬緑色に発光するという現象が小笠原では良く観測できるという話なのだ。
残念ながら、滞在中の夕方は水平線上の雲の影響で目にする事が出来なかった。しかし、帰りの船上での天気は良好。小笠原周辺での最後の目撃の希望があった。
もうちょい・・・。もうドライブモードでデジカメを連射させるしか出来る事はない。
・・・?
あ、あれれ???!!!
・・・かなり分かりにくいけど、これもしかして撮れてませんかね???
正直、見れなかったか~と諦めていたのですが、家で写真整理しながらよくよく見てみるとなんだか緑色をしているような・・・。
ああ~~~!わからん!
本物かどうか確かめる方法は一つ。
この記事を読んでくれたあなたが、次は小笠原に行って自分の目で確かめてみてください!
それでは、結局長い旅行記となってしまいましたが、最後までお付き合い頂きどうもありがとうございました!